お得な株主優待の探し方

■お得な株主優待を探す3つのコツ

株主優待を導入している企業は1,000社以上あります。

また、その中には魅力的な株主優待を提供している企業もあれば、当然ながらそうではない株主優待を提供している企業もあります。

そのため、その中から自分にあったお得な株主優待を探すのは一苦労です。

そこで、今回はそのお得な株主優待を探す際に考えるべき3つのコツについて紹介します。

■“優待込み”の配当利回りが高い銘柄を探す

お得な株主優待を探す1つ目のコツは、単純な配当利回りではなく、優待込みの配当利回りの高い企業を探すという方法です。

配当利回りとは、購入した株の年間の配当金額を購入した株価で割った値を指します。

例えば、1年間で一株あたり60円の配当を出している企業の株を一株1,000円で購入した場合、配当利回りは6%となります。

この配当利回りが高いほど株価の変動にかかわらず安定して収益を獲得することができるため、個人の投資家、特に長期保有を考えている投資家にとっては注目されています。

しかし、近年ではこの配当に株主優待も含めて計算する「優待込み」配当利回りという考え方にも注目が集まりつつあります。

例えば、一株60円の配当を出している企業Aの株と、一株50円の配当と、100株購入すれば2,000円の商品を株主優待として配っている企業Bの株をどちらも一株1,000円で購入することができるとしましょう。

単に配当しか考えない配当利回りを計算した場合、A企業の方が配当利回りが高いため、A企業の株を購入した方がお得ということになります。

しかし、優待込みで考えた場合、A企業は100株を購入して6,000円の配当しか受け取ることができませんが、企業Bの方は100株を購入すれば5000円の配当に加えて、2,000円の商品券をもらうことができるため、合計7,000円となり、B企業の方がお得ということになります。

このように、株主が企業の株を購入して受け取ることのできる収益は配当金だけではないため、株主優待を含めた優待込みの配当利回りを考える方が実質的にお得な企業の株を探すことができます。

残念ながら、証券会社の株主優待の紹介ページではこの優待込みの配当利回りで検索することができない場合が多いです。

しかし、「優待込み配当利回り」や「実質利回り 株主優待」などで検索をかけると、様々なサイトが高利回りの銘柄を紹介しているので、そちらを参考にすると良いかもしれません。

■自分がよく行くお店の株主優待を探す

お得な株主優待を探す2つ目のコツは、自分がよく利用するお店の株主優待を探すという方法です。

どんな人でもよく行くファーストフード店やスーパーマーケットなどがあるのではないでしょうか。

企業によっては株主優待でその店で使える2,000円分の引換券を半年に一回配布している場合や、購入金額の3~5%を常に割引といった株主優待を提供している場合もあります。

普段使っているお店の株主優待であれば、無理なく利用することができ、節約することができるのでお得な株主優待だと言えます。

特に、ファストフードチェーンの多くは株主優待を提供していることが多いので、よく利用するのであれば探してみるだけの価値はあります。

自分がよく行くお店の株主優待を探す場合は、インターネットで株主優待とその企業名を入力して検索をする方法と、証券会社のHPで企業名を検索する方法があります。

どちらの方法でも、その企業が株主優待を提供しているのかどうか、またもし提供しているのであれば、その内容もすぐに調べることができます。

■旅行などのお金がかかる場所に行く時に必要な株主優待を探す

お得な株主優待を探す3つ目のコツは、高額な出費がかさむような時に利用できる株主優待を探すという方法です。

例えば、ホテルを運営している企業はホテルの宿泊代を半額にするといった株主優待を提供していたり、ANAやJALといった航空会社も国内の航空券代を50%引きにするという株主優待を提供しています。

こうした株主優待を使うことでいつもよりも安く旅行に行けたり、いつもと同じ料金でワンランク上の部屋に泊まることができます。

また、こうしたホテル代や航空券代は額が大きいだけに50%も割引されれば万単位で節約することができる場合があるため、配当金額は高いけれども株主優待はないというような企業の株よりもお得になる可能性が高いと言えます。

これらの株主優待を探す場合には、証券会社のHPを利用するとよいでしょう。

証券会社のHPでは、株主優待を種類ごとに検索できるようにしているとこも多いので、株主優待の種類の「ホテル」などにチェックを入れて検索をする価値はあるでしょう。

■投資の目的をはっきりさせて

ここまでお得な株主優待を探すコツを3つ紹介してきました。しかし、最も重要なポイントは、自分が何を目的に株を購入するのかということをはっきりさせることです。

目的が違えば、その目的を達成するための最善の方法も異なってきます。

また、それゆえにお得な株主優待も違ってくることになります。そのため、まずは何を目的に投資をするのかをはっきりさせた上で、その目的に合う株主優待を探すようにしましょう。

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