買い下がりとナンピンの違い

【買い下がりとナンピンの違い】

《買い下がり》《ナンピン》

どちらも株価が下落中に買い増す行為です。

では一体、何が違うのでしょうか。

まず《買い下がり》ですが、”計画性のある”買い増しを指します。

例.「株価がどこまで下がるかわからないけどひとまずエントリーし、その後も反転を狙って買い増しを行おう。」

上記の例ではエントリー時点で株価下落を予想し、計画性が窺えます。

つまり最初から最後まで《逆張り》を狙った戦略で一貫性があるのです。

買い下がりとナンピンの違い(買い下がり)650×374

続いて《ナンピン》ですが、”計画性のない”買い増しを指します。

例.「株価が上がると思ってエントリーしたけど、予想に反して下がってしまったので安値で買い増しを行おう。」

上記の例ではエントリー時点で株価上昇を予想しています。

最初は《順張り》を狙っていたにも関わらず、いつの間にか《逆張り》狙いに変更です。

これでは戦略に計画性や一貫性がなく、上手くいくはずがありません。

買い下がりとナンピンの違い(ナンピン)650×361

【買い下がりは一理ありだがナンピンは厳禁!】

《買い下がり》は反転した際のリターンが大きくて魅力的です。

しかし、デメリットもあることに注意してください。

《買い下がり》はトレンドの反転を狙って買い増しを続けるわけですから、豊富な資金が必要です。

そのため、トレンドが反転する前に資金がパンクするリスクがつきまといます。

またトレンドが一切反転しなかった場合、多くのポジションが損切りとなるため、大損のリスクも潜んでいます。

《買い下がり》はハイリスク・ハイリターンで、つかうタイミングが難しい戦略といえるでしょう。

一方の《ナンピン》ですが、厳禁な買い増し方となります。

株価が上がると思ってエントリーしたわけですから、下がった際に買い増しを行うのは理に適いません。

また膨らんだポジションは心理的に損切りが難しく、《塩漬け》を作る原因になります。

運良くトレンドが反転しても間違った勝ち方であり、今後の投資判断に悪影響を及ぼすでしょう。

株価が予想に反した動きとなったら勇気をもって損切りを決行したいものです。

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