配当利回り

■配当利回り

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配当利回りとは、株価に対して年間どれぐらいの配当金がもらえるのかを示す指標で、一株当たりの年間配当金を現在の株価で割ることによって求められます。

例えば、年間の配当金額が一株当たり200円である場合に、現在の株価が1万円であった場合、配当利回りは2%となります。

企業は配当金の金額を急激に増やしたり、また逆に急激に減らしたりするといったことはあまりしません。

そのため、この配当金は株価の値上がりによる売却益(キャピタルゲイン)と比較して確実性が高いといえます。こうした理由から配当利回りを重視する投資家もいます。

■配当利回りだけでなく、株の売却損益とのトータルに注意を

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配当利回りを重視した投資を行う場合、気を付けなければならないことは、株価が大きく下がってしまって、配当金を長期間もらえたとしても結局は損失が出てしまう、という状況になることでしょう。

例えば、高配当と言われている銘柄でも、配当利回りは年2~3%程度しかありません。そのため、株価が1000円で、毎年20円の配当(配当利回り2%)がもらえる銘柄を購入し、10年保有し続けたとしても、配当の合計は200円にしかなりません。

そして、その10年後に株価が仮に500円にまで低下してしまっていたとすれば、株の売却損と配当金の差し引きで300円の損をすることになります。

こうしたことから、配当利回りを重視した投資を行う際には、大きく変動しにくい銘柄を選択することが必要となります。

■配当利回りを重視する人はディフェンシブ株を要チェック

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この株価が安定している企業を一般的に「ディフェンシブ株」や「ディフェンシブ銘柄」と言います。

このディフェンシブ株とは、景気変動に業績が左右されない企業の株を指し、一般的に生活必需品を扱っている企業がそれにあたります。

例えば、私たちは景気が良くなったからと言って、急に食事の量を増やしたり、逆に景気が悪くなったからといって食事の量を大きく減らすといったことはしません。

そのため、食料品を扱っている企業の業績は景気変動の影響を受けにくく、それゆえ株価も安定しやすいとされています。

このように、ディフェンシブ株は株価が安定している企業であるため、配当金の利益分を株価の値下がりによって失うといった可能性が低く、それゆえに配当利回りを重視した投資を行う投資家に向いているとされています。

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