インサイダー取引

株をやっていると一度は耳にするであるであろう「インサイダー取引」という言葉。
今回はこのインサイダー取引について、その意味や違法性などを詳しく見ていくことにしましょう。

■そもそもインサイダー取引って何?

まず、「インサイダー取引」とは一体何なのでしょうか?簡単に言えば、ある会社関係者が、その会社に関わるニュースや情報が一般に公表される前に、株価の上下を見込んで株や信託等の特定有価証券を売買することを指します。

「会社関係者」とはその企業に勤めている人のみでなく、その血縁者やアルバイトも指し、例えば夫から夫が働く会社の情報を手に入れ、その重要事実が公になる前に株式売買を行うこともインサイダー取引に当たります。
過去には国内ファンドによる違法取引のニュースが世間を騒がせましたが、さきに書いた例のように、個人が同取引を行ったことにより罰を受けるケースも後を絶ちません。インサイダーをはじめとした違法取引の根絶は市場の健全化のために絶対必要なことではありますが、全てを暴くのは難しいというのが現状です。

■インサイダー取引の何が問題なのか

さて、違法取引のひとつに数えられるインサイダー取引ですが、その問題の本質とは何なのでしょうか?
他者からすれば情報を知っている人が株を売り抜けて安全圏から儲けているのは、非常に不公平な相場環境であると言えることが出来ますよね。

相場には公平性と透明性が求められ、当然会社の株式がそういった環境で売買されなければその企業の健全性も疑われてしまいます。インサイダー取引がまかり通るようになってしまえば、株式市場に近づく人がいなくなってしまうのは自明のことであると思います。

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※日足チャート

この会社は元会長が親族に一般公表前に業績予想を伝えて、株式の売買を行わせていたことが分かりインサイダー取引の容疑がかかり株価が大幅下落。当然こういった事実が判明してしまえば、その会社自体に疑いを持ってしまう人も増えてしまいますね。

結論づけると、インサイダー取引の問題の本質は、株式市場の信頼性を損なってしまう点であると言うことが出来るでしょう。
市場の信頼性が低くなればなるほど資金が入ってこなくなり流動性も低下、その市場の価値がなくなっていき、ひいては経済・企業に悪影響を与えてしまう等の弊害が生まれてしまうことは想像に難くないと思います。

■実際にはインサイダー取引は頻繁に行われている?

ここまで見てきたように、インサイダー取引は違法なものとして取り締まれており、証券取引等監視委員会はそういった行為を非常に厳しく監視しています。
が、実際にはその全てを検挙するのは不可能でもあり、またその線引きが曖昧であることから、インサイダー取引は頻繁に起きているのではないかと言われています。偶然会社の重要事実が耳に入ってくる、というのは私たちにとっても身近なケースなのではないでしょうか。

株価の乱高下を見ていると、大きな売りや大きな買いが突然現れ、何日か経った後にその株価の上下を裏付けるようなニュースが報じられるケースも見受けられます。
「見せしめ」的な摘発は行われているものの、実際には怪しい株価の動きも観測され、またその主体がどういったものなのかを完全に把握するものは難しいことから、株式市場が100%健全なものであるとは言いづらい状況です。

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