ピボット【ぴぼっと】【pivot】

ピボット【pivot】とは、軸・回転軸・中心(点)などを表す英単語です。

アメリカ著名なアナリスト、J・W・ワイルダー氏が考案したテクニカル分析に用いる指標の一つで、デイトレードなどの短期売買に適したトレンド系テクニカル指標の1つとなります。別名「リアクション・トレンド・システム」とも呼ばれ、元来、先物市場で使用されていた指標なのですが、現在では株式市場やFX(為替)にも広く普及しています。

なぜ短期売買に適しているかと言いますと、ピボットは前日の値動きを参考にして算出しているためです。

ピボットは通常逆張り指標として用います。支持線(サポートライン)と抵抗線(レジスタンスライン)を目安に仕掛けと手仕舞いを判断します。

■ピポッドの計算方法

前日の高値/安値/終値の3つの値を用いてピボット(軸となる数値)を求めて、当日の売買の目安となる、支持線(サポートライン)と抵抗線(レジスタンスライン)を計算します。

前日の取引で値動きが大きかった場合、ピボットを中心として抵抗線や支持線を求めればその幅は大きくなり、当日の値動きも大きくなる可能性が高いという予想が成り立つ、というように使います。

■実際の計算方法

ここで、2014年12月18日の「(8411)みずほフィナンシャルグループ」の株価を使って計算してみましょう。
P=(H+L+C)÷3
H=高値(202.1)
L=安値(198.0)
C=終値(198.0)
とすると、
P=(202.1+198.0+198.0)÷3=199.4

pivot 1

次に、抵抗線・支持線をそれぞれ下記の通り求めます。
上方ブレイクアウト HBOP=2P-2L+H

pivot 2

抵抗線2 R2=P+H-L

pivot 3

抵抗線1 R1=2P-L

pivot 4

支持線1 S1=2P-H

pivot 5

支持線2 S2=P-H+L

pivot 6

下方ブレイクアウト LBOP=2P-2H+L

pivot 7

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