現引き

現引きとは信用新規買いにおける返済方法の1つです。

信用新規買いの返済は反対売買による売却が一般的ですが、資金で株式購入価格と同じ金額を支払うことも可能であり、これを”現引き”といいます。

信用新規買いの返済方法

  • 反対売買

信用取引の返済売り注文を入れて返済します。

現引き反対売買の例1300×733

返済日である6ヶ月後までに返済売り注文を入れます。

上図の例では株価5,000円で新規買い注文を入れ、返済日に株価5,200円で返済売り注文を入れて返済しました。

この売買での利益は200円です。

  • 現引き

証券口座の資金で返済します。

現引きは返済に資金を代用するので、返済日を迎える前にあらかじめ入金処理を済ませておくことで返済が可能になります。

例.株価8,000円で100株、新規買い注文を入れ、6ヶ月後に返済日を迎えた。

証券会社に資金80万円を支払い、保有していた買建て玉を現物として受け取ります。

このときの支払い額は現在の株価に関わらず、買建て時点での株価で決まります。

つまり使用した信用枠の分だけ支払うことになります。

現引きは引き続き買建て玉の保有が継続できるわけですが、評価損を抱えている場合は注意が必要です。

安易に現引きを行ってしまうと《塩漬け》の要因になりかねません。

株価回復の見込みがなければ、思い切って反対売買してしまうのも一考でしょう。

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