約定【やくじょう】

約定イラスト550×423

約定とは、金融商品の取引において売り買いが成立することを指します。

約定した株数だけ出来高が増える事になります。

日本の株式市場では「板寄せ方式」と「ザラ場方式」の2つで売買されています。

板寄せ方式…売り注文と買い注文のバランスが取れている価格で約定します。

板寄せ方式550×424

板寄せ方式は上図の3つに沿って売買を成立させていきます。

板寄せ方式の流れ550×287

ちょうど1,000円の所で、売り注文の合計と買い注文の合計に差がないのでここが始値となります。

板寄せ方式の流れ2 550×264

まず①に基づいて成行注文から成立させていきます。

買いの成行注文1000株が余ったので②へ繰り越されます。

板寄せ方式の流れ3 550×268

②へ進みますが、先程余った成行の注文が優先されます。

成行注文が成立した後に1,000円よりも安い売り注文と高い買い注文が成立していきます。ここでも買い注文の1000株が余りました。

板寄せ方式の流れ4 550×342

最後に③ですが、先程余った買い注文の1000株を優先して取引を成立させます。

約定価格(1,000円)に入っている買い注文と売り注文でどちらか少ない方に合わせて取引を成立させていきます。

板寄せ方式の流れ5 550×337

以上で板寄せ方式による取引は完結となります。

買い注文に約定していない1000株が残っていますが、ここからは「ザラ場方式」によって売買が行われます。

ザラ場方式…ザラ場時間中における売買方法。オークションのように売買が成立していきます。

ザラ場とは何かと申しますと寄り付きから引けまでの取引出来る時間の事です。

ザラ場2 550×361

日本の株式市場では9時~11時半・12時半~15時がザラ場となります。

ザラ場方式550×326

価格の優先550×285

価格の優先ですが、例えば現在値が500円の場合、売り注文は500円よりも安ければ安い程優先され、買い注文は500円よりも高ければ高い程優先されます。(ただし、成行注文は他のどんな注文よりも優先されます。)

時間の優先550×305

続いて時間の優先ですが、同価格の注文が重なった場合、取引所の受け付けた時間が早い方が優先されます。例えばAさんは300円で9:00分に発注、Bさんは300円で9:01分に発注した場合、Aさんの注文の方が早かったので優先されます。(あくまで取引所が受け付けた時間ですので、証券会社のシステムトラブルや通信状況によっては順番が前後する場合がありますのでご注意下さい。)

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