アイスバーグ注文

■アイスバーグ注文とは

アイスバーグ注文とは、大量の注文を小分けにして市場に注文を出すアルゴリズム取引で行われる注文方法です。例えば、ある銘柄の株を100万株購入したいと思った場合、一度に100万株の買い注文を出すのではなく、指値の情報にもとづいて10回や20回などに分けて、指値注文していく注文方法です。

多くの場合、指値注文で消化していくことになるため、指値板情報である特定の小口の指値が即座に消化されているような状況が生じていれば、アイスバーグ注文が出されていると考えて良いでしょう。

■アイスバーグ注文の意義は

アイスバーグ注文が行われる最大の理由は、大量の注文を一度に出すことで、自身にとって不利な方向に株価が動いてしまうことを防ぐためです。先程の例で言えば、一度に100万株といった大量の買い注文を出すことで買いが売りを大きく上回り、株価が上昇してしまい、結果として、購入単価が上昇してしまうということが起こりえます。

もちろん、逆に100万株の売り注文を行った際には、株価が急落し、売却単価が下がり、収益を悪化させてしまうことになりかねません。このように、大口の投資家は自身の大量注文によって、投資パフォーマンスを低下させてしまう可能性があります。

そうしたことを防ぐために、例えば、株価100円で100万株を購入したいと考えていた場合には100円での売指値が生じたら即座にその注文に応じるといったようなアルゴリズム取引を行うことで、大量発注が株価に与える影響を抑え、投資パフォーマンスを高めようとしているのです。

■アイスバーグ注文を個人で活かすためには

アイスバーグ注文を実行すべきなのは、これまで紹介してきたように、株価に影響を与えそうなほど大量の注文を一度に出せる投資家に限られているため、ほとんどの個人投資家には関係がありません。

しかし、アイスバーグ注文が行われている場合、市場に影響ができるだけでないようにしているとはいえ、大量の買い注文、売り注文が市場に出されているため、その後の株価に影響を与える可能性が高いといえるでしょう。

また、こっそり売買を行いたいという考えの裏には、他の投資家がまだ掴んでいない情報を手にし、その情報を持っていることが他のバレないように売買したい、ということがあります。

このように、アイスバーグ注文は個人ではなかなか実行することが難しい注文方法ではありますが、その注文がもたらす影響、もしくはその意図を参考にして投資に活かすことは可能です。そのため、株取引を行う際には、板情報にも目を光らせることが重要となります。

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