三割高下に向かえ

■「三割高下に向かえ」とは

「三割高下に向かえ」とは、最大限の利益を上げようとして最高値圏での売却を目論むのではなく、株価が購入した時点よりも3割値上がりした時点で売却をするべきで、逆に最安値で買おうとするのではなく、高値圏から三割ほど値下がりした時点での購入を決断すべきだ、という投資の格言です。

■「三割高下に向かえ」の具体例

「三割高下に向かえ」の投資手法は、例えば、1,000円で購入した株価が1,300円になった段階で「もっと株価が上がるかもしれないな。もう少し値上がりしてから売ろう」などと欲張るのではなく、売却を決意するという手法になります。また、高値が1,500円の銘柄が1,050円にまで下落をしていれば、買いを行うという手法です。

■最大利益よりも勝率を重視するという考え

私たちはついつい一度に多くの利益を求めがちです。そのため、最安値で購入し、最高値で売却をするということを目標としてしまう傾向にあります。

しかしながら、投資でどれだけの利益を得られるかというのは、一度の売買でどれだけ平均して利益を獲得できるかという点だけでなく、どれだけの確率で利益を出すことができるかという点によっても決まってきます。

そして、「売りは早かれ、買いは遅かれ」という投資の格言にもあるように、株価が高値圏にあったと思ったら急落するということはしばしばあります。そのため、投資を行う場合には、一度に多くの利益を獲得するべく高値圏での売却を目指すのではなく、株価がある程度上昇した段階で売却をしてしまうことで勝率を高めていくということを考えることも必要でしょう。

■「三割高下に向かえ」の注意点

ただし、あくまでも三割というのは経験則で導き出されたものであるため、この基準を絶対視することは危険であることには注意が必要でしょう。

投資の世界では自分の頭で考えずに投資をしていると必ずと言っていい程痛い目に合うことになります。そのため、3割上昇したから、もしくは3割下落したから売買を行うというように投資を実行していくのではなく、3割というのを目安にしながらも常に情報収集と分析を行いながら、判断していくことが必要です。

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