鳴くまで待とうホトトギス

鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス――とはかの有名な徳川家康の言葉。
鳴かぬなら殺してしまえ、鳴かぬなら鳴かしてみましょうといった信長、秀吉に対し「鳴くまで待とう」といった家康の考え方は投資にも通じてくるものです。
家康のように辛抱強く待つことで、長い目で見て大きな利益を得ることが可能になるかもしれません。

■「鳴くまで待とうホトトギス」とは

「鳴くまで待とうホトトギス」はホトトギスが鳴くまで待とう、という文字通りの意味の言葉。

株式投資に当てはめるなら、株価が思い通りに上がらずとも上昇局面になるまで辛抱強く待つことが重要ということになりますね。どちらかと言うと短期投資よりも長期投資向けの言葉かもしれません。
割安株に投資するバリュー投資・グロース投資は、その会社の価値が認められ株価が上昇するまではとにかく待ち続けることになります。なかなか思ったように株価が上がっていかない状況にはやきもきするかもしれませんが、実際に上昇が上手く始まっていけばしめたものです。

ただ「株価が上がるまで待つ」と言えば聞こえはいいですが、これは含み損になった時に損切りを行わず塩漬けにすることを推奨するものではありません。
自分のルールの中での含み損であれば問題ないのですが、何の考えもなしに損失を抱えて「そのうち株価も上がってくるだろう」と期待することには何の意味もありません。
相場格言のほとんどに言えることですが、言葉を自分に都合よく解釈してもよいことはないでしょう。
謙虚な姿勢を持ち客観的な視点で相場に臨むことが重要であると言えます。

■他の投資家より優位性のある状態で待てるか

鳴くまで待とうホトトギス、と言いますが、ただ待っているだけでは意味がありません。
株価が上がるのを待つわけですが、それには株価上昇の情報・理由を前もってリサーチし、準備しておく必要があります。
そしてその情報はまだ市場にあまり認知されていないものでないといけません。
他の投資家に知られてしまえば、情報の価値は薄まっていき、株価はすぐに織り込みにいってしまうからです。

例えば、上の日足チャートを見ると、長く株価が横横の期間が続いた後、一気に大幅上昇しているのが分かります。
上昇した後に買っても利益が十分にとれるチャートですが、一番利益が大きいのは上昇前に「この株には上がる材料がある」と考え買いを入れていた人達でしょう。
株価が横横のときに買いを入れる最大のメリットの1つとして挙げられるのはリスクが少ないことです。

多くの投資家(特にデイトレーダー)は「今上がっている銘柄」でどう勝つか、ということに躍起しており、どういった銘柄がこれから上がるかを真剣に調べている人は実は非常に少ないのです。
多くの人が注目していないことを淡々とやれる人が相場の世界では強いのかもしれません。

■様々な時間軸・考え方を使い分ける

ここまで見てきたように、「鳴くまで待とう」という投資スタンスはどちらかと言うと中長期投資寄りです。
当然ひとつの手法や考え方を貫き通し、それで利益をあげていくことも重要ですが、多くの投資手法を身に着けることで色々な相場にも対応出来るようになるでしょう。
信長、秀吉、そして家康の3人は、それぞれに違った信念があったように、投資の世界でも色々な考え方を理解することが大事なのかもしれません。

戦国時代と株式市場では戦いの場は異なるものの、昔の偉人の考え方は投資にも繋がるものであると言えるでしょう。

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