流動性リスク

■流動性リスクとは

流動性リスクとは、金融商品の需要と供給が釣り合わないことによって、売買が成立しにくくなり、その結果として売りたい時に売ることができない可能性があることを指します。

例えば、通常の株取引では、証券会社を通じてほとんどの銘柄を買いたいときに購入することができ、また売りたい時に売ることができます。それに対して、一般的に不動産ではそうもいきません。

ある土地を「今、売りたい」と思ったとしても、その土地の買い手を探すのに何日も、何週間もかかることもあります。このように、株式の場合はいつでも好きな時に売買ができるため流動性リスクは低いですが、不動産のように買い手を探すために時間がかかってしまうというような金融商品の場合、流動性リスクが高いといいます。

■流動性リスクの高い金融商品の問題点

流動性リスクの高い金融商品の最も大きな問題点は、売買相手を見つけることが難しいということでしょう。

例えば、所有している不動産が今なら高値で売れると思ったとしても、買い手が見つからなければ、その高値で売ることもできません。そして、買い手がなかなか見つからないため、すぐに現金化することもできず、現金化を急ぐ場合には安い価格で売らざるを得なくなってしまうといった問題も生じてきてしまいます。

特に、「景気が悪化し始めたので早めに売りたい」などと考えて売りに出しても、買い手を探している間にどんどん景気が悪化し、そのため、不動産価格もどんどん値下がりする、といったことにもなりかねません。

その上、意外と見逃せないのがランニングコストです。例えば、マンションを購入した場合、保有している間は管理費や修繕積立費、固定資産税などが必要となってきてしまいます。こうしたことから保有している期間が長くなればなるほど、どんどんとコストが積み重なっていってしまうことになります。

このように、流動性リスクが高い場合には、買い手をすぐに探すことができない、ということから様々な問題が生じることになります。

■流動性リスクの高い金融商品のメリット

しかし、逆の立場になってみれば、現金化を急ぐ人からは土地を安く買いたたくことが出来る可能性が高い、というメリットもあります。

景気が悪化し、不動産を手放す必要が出る人が多くなった時期に、現金化を急ぐ不動産の所有者を見つけることで、安く不動産を手にすることができ、それによって景気が回復してきた際に大きな利益を得ることもできます。

このように、流動性リスクの高い商品は売り手にとっては不利ですが、買い手にとっては特に景気が悪化している場合には有利な商品となりえます。

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